パプアニューギニアの山(3)

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ベティズロッジのボイラー、これでお湯を沸かして、供給しているのだそうだ。

2月7日、鳥の専門家のUさんは、朝から大きな望遠レンズ付きの一眼レフを持って、極楽鳥を探しまわっている。

コンチネンタルスタイルのおいしい朝食をいただき、出発の準備にかかる。ポーターがつき(大体近くの部落の女性が多い)、シュラフなどの荷物を背負ってくれるので、小さなザックに雨具や水などを入れるだけ。申し訳ないようだが、これも、地元の雇用の場として、大事なことなのだ。

ポーターのほかに、アタックの日だけつくと思っていたガイドさんも、つくことになった。なんと、マンツーマンだ。昔はそんなことはなかったようだが、これも彼らの稼ぎの為だ。私のガイドさんは、ドル君、25歳の独身で、すでに17回ウイリヘルムに登っているという。英語は公用語なので、色々話そうとするが、お互いシャイ?なので、ボソボソと会話をする。右手に、刃渡り50センチくらいの山刀をぶら下げていて、ちょっと怖い(*_*;

朝、8時半頃出発、今日の行程は、3440Mのピュンデ湖ほとりの小屋までなので、上高地から岳沢よりちょっと上まで登る程度、高度の影響も出ないだろう。問題は、湿地帯の通過で、その為に日本からはるばる、長靴を持ってきたのだ。ひどい時は、膝までもぐってしまうこともあるという。

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金網に隔てられた、ベティさんの土地を右に見て、熱帯雨林の中、整備された歩道を進み、開けた場所に9時、そこから、いよいよ

湿地帯に入ってゆく。写真は、上から見下ろしたものだが、右側の樹林と湿地のコンタクトを登る。一回滑って、長靴の中に水が入ってしまったが、大したことなく、アウンデ湖下の滝へ。ガイドのドル君は、山刀を杖代わりにしたり、ブッシュを切りはらったり、しているが、時々、首の後ろに回していて、見ていて大丈夫かと思ってしまう。

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ちょっと登ったら、もう、Aフレーム小屋についてしまった。奥の小屋が、居住するところで、ちゃんとマットもあって、シュラフで快適に寝ることができる。手前の三角小屋は、昔営んでいた、黒部五郎小舎を思い出させる建物だが、食堂と、管理人の宿舎となっている。トイレは、別のところにあり、ポットントイレだが、屋根付きで、お釣りは来ない・・(^^ゞ ガイドさんたちは、別の掘立小屋に泊るらしい。 ピウンデ湖は、女の湖という。 周りが岸壁に囲まれておらず、穏やかなためらしい。小さな島が見える。

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一休みして、高度順化と偵察のため、アウンデ湖の上(3600M)まで登る。ほんとは、もっと上まで登りたかったのだが、ガイドさんたちもここでいいというので、仕方なく、引き返す。

夕食は、今夜のために、日本から持ってきたカレーのルーと、現地の方に頼んでおいた野菜や鶏肉を使って日本式のカレーを作って、明日のアタックに備える。リーダーのAさんは、キッチンの女性に適切に指示を与え、おいしいカレーを食べることができた。本当にありがとう! さあ、明日は11時間行程。 7時にはシュラフに入って寝てしまった。

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