2011年の外国客の減少と東電への補償請求
もうすぐ、3月11日、東日本大震災から1年を迎えます。 まだまだ、復旧とは程遠い現地の現実を見るとき、たいしたことができない自分にいらだちを感じる毎日です。
さて、西糸屋では、2007年度から毎年、国土交通省に、月別・国別の外国人客の宿泊数を提出させていただいているのですが、昨年は、本当に悲惨な結果でした。多くを占めるのは、英語圏のお客様で、特にヨーロッパの方が毎年増えてきていて、2010年に1300人くらいでしたから、営業日数の200日で割ると、毎日6人はいらっしゃった計算になります。
団体客は、ほとんどいないので、ほとんどが西糸屋の英語のページから、メールでお申し込みになった方です。ところが、今年は、400人足らずとなってしまい、大幅な減収になってしまいました。特に、ヨーロッパの方の減少が激しかったです。ただ、10月には、増えてきたのが救いです。
3月11日以前、いくつかの個人の予約はメールで、承っていたのですが、震災以降、キャンセルになりました。「原発が怖いから」という、明確な御断りのメールもありましたが、飛行機が飛ばないとか、予定が変わったというメールが多かったし、皆、日本のことを心配してくれました。
毎年、日に2~5通は来る、予約のメールは、ぱったりと途絶えてしまったのです。確かにギリシャに始まった、ヨーロッパの信用不安もあるでしょう、でも、10月には少し回復しているのですから、原因は一つしか考えられません。チェルノブイリを知っているヨーロッパの人々にとって、どのくらい原発が脅威となっているか、日本に住んでいる友人のスイス人の元には、事故後一週間以内にヨウ素剤を本国政府から送ってきたことからも分かります。その頃、日本の政府のしたことと言ったら・・・(;一_一)
東電も、補償をしてくれるとのことでしたが、届いた封筒を開けると、3月11日以前に受けたお客さん(団体)の、それ以降にキャンセルになったという証明がなければならないということで、西糸屋のように、個人からメールで予約をお受けするところで、その後の風評?で、申し込みが無くなったのは、対象にならないとのことで、国土交通省に出した実績を見せても、難しいでしょうと言われました。
時間をかけて、無理やり請求すれば、もしかすれば、認められるかもしれませんが、もういいです。その分を、災害地の皆さんの補償に使ってください。東電の社内の経費の見直しもしっかりやってください。そして、本当のことを早く発表してください。
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